君に腎臓をあげたい。

生まれつき腎臓が悪く、1歳で余命数日宣告を受けるも奇跡の復活!2歳7か月で天使になりました。

前向きな終活を始める

元気なうちしかできない葬儀場見学

かかりつけの病院に置いてあるフリーペーパーで見て考え始めました。

表紙に「愛犬の就活について考える」と書いてあり、つい手にとりました。

実際るりがあと数日と言われたとき、慌てて葬儀場を探す段階までは経験済みなので、1人で泣き叫びながらキャットフードを貪り食うような精神状態で葬儀場選びなんてとんでもないと思うのです。

kitoururi.hatenablog.com

そして納得いく送り方ができず後悔なんてその後の私の人生が辛すぎる。

なので、考えたり行動する余裕のあるうちにやっておいて損はないはず。

しかしなかなか見学予約に踏み切れませんでした。

調べた 結果、ここにしたい!というのがあったのでいくつかを比較する目的はなかったし、本当に必要なのか?

見学している時間があるならるりと過ごすべきではないか?

とぐちゃぐちゃ考えてしまいなかなか行動できず。

先日ようやく行ってきました。

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実感が沸くことで、一緒の時間を大切にできる

最大のメリットはこれです。

そしていくつか迷っている場合も、ホームページや口コミを見比べるよりは見学したほうが早くて確実だと思います。

私たちが見学に行ったのは、横浜市のエンジェルゲイトさん。

自然光に入る明るい教会風のところで、花とキャンドルとオルゴールに包まれてというのが素敵で見学前からここ一択でした。

海が見える開放的な建物とか森の中のきれいな教会とかが理想ですが、なかなか近場にそんなものはありませんね。

電話で予約をして当日行くと、営業など全くなく自由に見て回れました。

納骨してある場所や飾られているたくさんの写真を見ると、普通に愛されて、写真の中で生き生きと笑っている子が骨になってしまうということをほんの少し実感できました。

ひな祭りグッズが飾ってあればこの子は女の子なんだなとか、人間のお菓子をお供えしてあればだめだけど好きだったんだなとか想像して、るりもいつかこういう風になるのかとか考えました。

花子ちゃんというわんちゃんのお母さんが作られた絵本が飾ってあり、読ませていただきました。

いつも忙しいお母さんは、もう少しで花子ちゃんとゆっくりできると楽しみしていたそうです。

構ってあげられなくてごめんね、そんな私を慕ってくれてありがとうと書いてありました。

るりが余命宣告されたとき、もっと遊んであげればよかったとすごく後悔したこともあり、とても共感できました。

どんなに尽くしても後悔するものだとは思いますが、事前に後悔しそうなことについて考えたり、少しでも葬儀とか骨とか遺影とかお墓とか、いなくなった家の様子だとかを想像できれば、気を引き締めて残った時間を大切に過ごせるのかなと思います。

長く一緒にいるとどうしても慣れというか、当たり前になってしまって雑になるところがあります。

私なんて余命宣告されて散々後悔したはずなのに、1年もたてばやっぱり気が緩みます。

ついつい忙しくて「あとでね」にしがちなちょっとしたわがままとか要求とか。

わがまま言うのも要求するのも「聞いてもらえる」と思うからするんですよね。

そう思うと愛しくて仕方ないじゃないですか。

生きているうちに葬儀場に行くのはなかなか抵抗のあることだし、何より苦しいから考えたくないことです。

私は見学に行っただけで泣きました。

だけど余裕のあるうち元気なうちにしかできないことなので、後悔を減らすために、前向きな気持ちで行っておくといいのではないでしょうか。

私は行ってよかった!と思います。

次の課題も見えてきました。

遺影の写真を決めておくことと、セレモニーで飾るお花は自分で決めたいので、近場のお花屋さんにそういったことができるか確認しておくこと。

近々がんばります。

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死にそうで死なないよ!