君に腎臓をあげたい。

生まれつき腎臓が悪く、1歳で余命数日宣告を受けるも奇跡の復活!2歳7か月で天使になりました。

2度目のお別れ

天使になったるりのお見送り

一度目のお別れは、るりの心臓が止まってしまったとき。

2度目のお別れは、ふかふかの毛がなくなって、かわいい顔にキスできなくなるとき、肉体がなくなってしまうとき。

以前下見に行って決めていた葬儀場で行いました。

葬儀場近くのお花屋さんには最初「1万円分のひまわりとカスミソウを送ってください」とお願いしていました。

しかしるりが亡くなって連れて帰った日に近所お花屋さんで5種類のひまわりで花束を作ってもらったときに、やっぱりるりには全部ひまわりだなと思いお花屋さんに電話。

「やっぱり全てひまわりで」と言うと、「すごいボリュームになりますが大丈夫ですか!?」と。

そして問題が。

そんなに大量のひまわりがないとのこと。

そりゃそうですよねごめんなさい。

他の花を少し混ぜることを提案され、ねこじゃらし的なのか麦みたいなのならと思ったのですがそれもほとんどないとのことでした。

お花屋さんがいくつかこの花は?と提案してくださったのですがちょっとなんか違う。

結局何も混ぜずあるだけのひまわりを、ということになりました。

ところがお花屋さんから折り返しの電話があり、ひまわりを入荷してくださるとのことでした。

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やっぱこれに限るわ

そういえば、何度言ってもひまわり食べまくってよくほっぺを黄色くして私に怒られてました。

左のほっぺにご注目ください。

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だっておいしいんだもの

最後に食べたのも猫草でした。

植物が大好きなんです。

kitoururi.hatenablog.com

もうほっぺが黄色くなるまでひまわり食べても怒られないね。

ひまわりぐらいで怒ったことも、寂しい思いをさせたことも、他にもいろいろたくさんたくさん、謝りたいんだけど、るりはもう謝らせてくれません。

昔、何が原因かは忘れましたが1日3回るりを怒ってしまった日があったんです。

その日の夜、「謝りたいけど死んでしまって謝れない」という夢を見て夜中に目覚め慌てて布団をめくってるりが生きているか確認したのを思い出します。

葬儀の前に、いつも嫌がっていたブラシで毛を整えました。

この頃にはかなり硬直が緩解していて、表情も気のせいか柔らかく、いつものるりになっていました。

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普通に寝てる

私が着ているのはるりが大好きだった冬物の部屋着です。

モコモコ系なんですが肌触りが好きなのか、これを着ているとやたら揉んできました。

当日は葬儀屋さんの車が迎えに来てくれて、るりは私の抱っこで乗ります。

6月19日、晴天でした。

到着すると、

「木藤家 るりちゃん セレモニー」

とかわいらしいボードがありました。

DNAを残してもらうため綿棒で口の粘膜をちょっともらいます。

それからるりをバスケットに寝かせました。

もう柔らかくなっていたので、不自然にきれいな寝姿ではなく、るりのいつもの首が変なかっこうで寝かせました。

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こんな感じ

小さい花束を持たせて、手紙は夫からと私からの2通、いつもの薬と、魚とケンタッキーとケーキひとくちずつと、好きだったいつものカリカリ、あとはひまわりで埋めつくしました。

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ひまわり食べ放題

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猫草もちぎってバスケットにイン

るりのバスケットを抱いて、隣の火葬する部屋まで歩きます。

そして2度目の、最後のお別れです。

何度も何度もキスをして、泣き叫びました。

いつも私がキスすると迷惑そうな顔するんです。

愛してるとか大好きとかありがとうとかごめんねとかいろいろ言った気がしますが、最後に叫んだのは名前でした。

待ちながら持ち歩き用の分骨するペンダントとか、遺骨を入れたガラスビーズで作るチョーカーの色とか、DNAに写真がつくというので写真を選んだりしました。

遺骨ダイヤをまず考えたんですが、想像よりも桁がひとつ多く断念。

常に身につけることができればなんでもいいわけですし、それにしてもダイヤって高い高い。

お墓はいずれ自分たちの物を買ったときに一緒に入れるつもりです。

あっという間にお骨拾いで、ここでもまた大泣き。

しっぽの先まできれいに並べてくれていて、いろいろ説明してくださいました。

腎臓はどのあたりですかと聞きました。

私の腎臓をるりに移植できればどんなに良かっただろう。

なんで生き物の種類が違うと移植できないんだろうか。

骨壷に骨を納めながら、小さい骨をひとかけ食べました。

ガラスビーズにする用と分骨用に一部取り分けるときに、好きな部分をと葬儀屋さんの方が言ってくださったので、私はるりの牙が好きだったので牙と、夫は手が好きだと言って手を入れました。

そういえば、腎臓だとか貧血だとかで忙しくてすっかり忘れていたんですが 、るりは歯が乳歯のままで、本数も少なかったんです。

最初から大人になるつもりがなかったのかな。

ちなみに私もいくつかが乳歯のままです。

拾い終わって、グッズ類は後日なので最寄り駅まで送っていただき、電車に乗るのにるりを入れる袋を渡されたのですが断って、骨壷を抱きかかえながら電車に乗りました。

初めてちゃんと虹の橋を読みました。

最後の、「そうして2人は二度と離れることはないのです」の部分がすごく好きです。

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ずっと一緒

あと1週間で最初の月命日を迎えるとことろですが、まだまだ毎日泣いています。

だけど、るりに恥ずかしくないように、るりが悲しくないように生きなければと思います。